Movie - いのちのまつりDVD(映画)

「いのちのまつり 地球が教室」

「いのちのまつり 地球が教室」

 絵本としては異例のベストセラーとなった「いのちのまつり」を手がけた作家草場一寿さん(武雄市)が、命の尊さや子育てをテーマにしたDVDを製作した。
小学校の授業風景や専門家へのインタビューをまとめた「いのちのまつり 地球が教室」。
昨冬、九州各県で上映会が開かれると、「道徳の授業で使いたい」などと反響が相次ぎ、今年は全国各地で上映会が催される。

 「お父さんは、あなたの中にいるよ」

 DVDに収録された昨夏の福岡市立玄洋小学校(西区)の「いのちの授業」。
父親を交通事故で亡くした3年男児に、香葉村かばむら真由美教諭が父親の命を受け継いでいることの尊さを語りかけ、
男児が笑顔を取り戻す様子を、草場さんがドキュメンタリー形式で撮影したものだ。

 草場さんは佐賀市出身。陶板に絵付けし、焼成を繰り返して色彩豊かな絵画に仕上げる「陶彩画」の画家でもある。
2003年に長崎市で中学生が幼児を殺害した事件に衝撃を受け、04年に絵本を出版。反響の大きさに驚くとともに、
「命の大切さを子どもに伝えられない大人が多い」と感じたという。

草場一壽 インタビュー風景

読売新聞でご紹介いただきました。

 その後、講演活動も続けてきたが、児童虐待やいじめなどで失われる命は絶えなかった。
昨年10月に佐賀市などで開かれた九州ブロックPTA研究大会の講演依頼を受けた際、
「地域や家庭で、広く命の大切さを伝える手助けになれば」とDVD製作を思い立った。

 DVDには、講演などを通じて出会った教育者ら6人が出演している。草場さんのインタビューでは、
井口潔・九州大学名誉教授が脳科学的な側面からしつけなどを解説。
文学博士の鈴木秀子・元聖心女子大学教授は「両親が楽に生きることが一番の務め」と子育てに悩む親へメッセージを送っている。

 DVDはPTA研究大会で約300枚売れ、感銘を受けた教諭らが自主的に上映会を開催した。
草場さんの元には「上映会を開きたい」という問い合わせが相次ぎ、北海道から沖縄まで38都道府県、約200件に上っているという。

 「連綿と続く命のつながりを感じるきっかけにしてほしい」と草場さん。DVDは約1時間で4800円。
問い合わせは草場さんの事務所(0954・45・2248)へ。

 【いのちのまつり】 沖縄を舞台に、オバァが「ご先祖さまが誰ひとり欠けても、ぼうやは生まれてこなかった」
と男の子に語りかけ、命の尊さに気づく物語。シリーズ3部の売り上げは計30万部以上。道徳の副読本に採用され、英語、中国語、韓国語に翻訳されている。

(2013年1月13日 読売新聞)