2026.10.09
2026年 陶彩画 新作展 《大阪》
カテゴリー:展示会・イベント

今年も、大阪にて新作展を開催いたします。
新作『トヨタマヒメ』のお披露目をはじめ、来年迎える陶彩画誕生40周年を目前に、皆様へ心を込めた特別なひとときをお届けいたします。
——作家 草場一壽より、2026年 大阪個展に寄せて——————
― 炎の向こうに生まれた光 ―
毎年11月、大阪で皆さまとお会いできる季節が巡ってきました。
回を重ねるたび、会場には懐かしい笑顔と新しい出会いが増えていきます。作品の前で静かに足を止め、ときに微笑み、ときに涙してくださる。その姿に励まされ、私はまた次の一枚へと向かうことができます。心より感謝申し上げます。
来年、陶彩画は誕生40周年を迎えます。
「焼き物で絵画をつくりたい」
ただその思いだけを頼りに、前例のない道を歩き始めました。釉薬は思うように発色せず、炎はときに容赦なく、それまでの仕事を失わせます。それでも窯を開けるたび、まだ見ぬ美しさが私を呼んでいるようでした。
人の手で尽くせることを尽くし、その先を炎に託す。陶彩画とは、そんな祈りにも似た営みなのかもしれません。
そして今年、培ってきた技法のすべてを注いだ「鵬」が完成しました。
14回目の焼成を終え、窯から現れたその姿を見たとき、言葉を失いました。
幾重にも重なる色の奥から、光が生まれ、静かな気高さが満ちていたのです。
自分の手で生み出したはずなのに、初めて出会う命のように思え、気づけば涙があふれていました。
失敗も迷いも、あの日々のすべてがこの一瞬へと続いていた。40周年を前に、こんな贈り物が待っていたとは思いもしませんでした。
この奇跡を大阪の皆さまにご覧いただけることが、何よりの喜びです。
海をテーマに描いた二柱の女神「イチキシマヒメ」「トヨタマヒメ」も新たにお披露目します。
寄せては返す波のように、命は生まれ、巡り、目に見えないところでつながっています。
鵬の燃える光と、海の女神たちの深い静けさ。異なる姿に託したのは、すべての命が響き合う世界への願いです。
この春、アメリカ・セドナで世界の先住民族の長老たちと出会いました。
そこで心に刻まれたのは、
「世界は、私たちが変わるのを待っている」
という言葉でした。
絵一枚で世界を変えることはできないかもしれません。しかし、作品と向き合うひとときに、誰かが自分の内側に眠る優しさや希望を思い出してくれるなら。それは、未来を少しずつ変えていく光になると信じています。
その対話をもとにした著書『記憶の中の予言』も、11月30日に講談社より全国配本の予定です。会場では旅のこぼれ話などもございますので、どうぞお気軽にお声をかけてください。
私が作品の前で流した涙が、皆さまの心のどこかに、温かな光として届きますように。
大阪での再会、そして新しい出会いを、心より楽しみにしております。
草場 一壽
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新作『トヨタマヒメ』(絵寸:600×600㎜)

▶作品詳細ページはこちら
新作『イチキシマヒメ』(絵寸:730×530㎜)

▶作品詳細ページはこちら
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◎今年の新作他、龍や神話、菩薩シリーズなどの代表作も展示いたします。
原画を一挙にご覧いただける貴重な機会。ぜひお誘い合わせの上、ご来場くださいませ。
【大阪】———————————–
日程 : 2026年11月28日[土]~12月7日[月]
時間 : 10:30~18:00(最終日は17:00まで)
入場料: 無料(ご予約不要)
会場 : Imagine & Design
住所 : 〒542-0081 大阪市中央区南船場2-6-12
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■会期中の作家の在廊について
各会期中、作家の在廊は不定期となります。
予めご了承ください。
