2022.11.21

【終了したしました】東京 陶彩画新作展 開催 2022/12/10~12/18

カテゴリー:展示会・イベント

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会期は終了いたしました。
たくさんの方々のご来場、心より感謝申し上げます。
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今年最後の陶彩画展は〈東京・日比谷〉にて開催いたします。
10月に完成したばかりの「豊穣の女神 ラクシュミー」や人気の龍作品、そして現在制作中の「国常立命(金龍)またの名をニギハヤヒ 艮の金神」を初公開予定。

「国常立命(金龍)」(くにとこたちのみこと)は、草場一壽の神話シリーズ最後となる大作です。

作家・草場の神話シリーズを締めくくるのは国常立命(クニトコタチノミコト)、天地開闢の際に出現した最初の神々のうちの一柱です。
「国=国土、人の住む大地」「常=恒常性」「立=現象の確立」から、人の生活やありようが末永く続く様を見守る神、いわば地球を擬人化した神様です。一説には、地球の創成に深く関わった金色の龍神の人型であるともいいます。
力ある土着の神であったがゆえに、その支配を嫌った渡来人たちによって、鬼門とされる艮=東北に封印され、「艮の金神」として恐れられるようになりました。瀬織津姫の夫神とも言われるニギハヤヒも国常立命の別名であるという説がありますが、いずれも歴史の中から消され、長らく祟り神とされてきた古い神です。

人間の生活を豊かにしようとする時、自然の豊かさはしばしばそれと引き換えにされます。例えば、森を焼かず・山を壊さず・水を汚さずという考え方は、経済の発展を目指すときには目の上のたん瘤にされがちです。ですが、生活が便利になったからと言って必ずしも幸福が約束されるわけではなく、気が付けばなんだか辛い、苦しい、寂しい。それでももっと豊かな生活をと求めずにはいられない…それが自分を縛る封印ではないでしょうか。それと引き換えに人が忘れてしまったものが、本当の豊かさに繋がるものであり、国常立命そのものだったような気がします。

とはいえ、陶彩画「国常立命」に込めたものは、自然懐古主義的な主張ではありません。
煩わしいと思っていたものともう一度向き合い、「和解」するきっかけになりたいという願いです。スタジオジブリの映画『もののけ姫』に登場する祟り神(自然の象徴モノノケが人への恨み・憎しみに囚われた姿)たちが、祟り神になる前は誇り高く義理堅い姿であるように、忌み嫌っていたものの中にも美しいもの、素晴らしいものが確かに存在するのです。

自分自身が囚われていた思い込みをリセットするとき、忘れていた美しいものと再び出逢い、新しい生き方が始まります。押し込めていた自分自身の嫌な部分との和解、本当はやりたかったこととの和解、嫌いだと思っていたものとの和解。それは、不都合なものを封印することで綺麗なストーリーを形作っていた過去を「神話」としてしめくくり、新しい未来への「物語」を今度は一人一人の手で紡いでゆくようなもの。その門出への祝福を込めて、草場の陶彩画神話シリーズの終幕、薄闇の中に光を帯びて浮かび上がる雄々しい国常立命をお届けいたします。

草場一壽工房

===[日時・会場]======

【日程】2022年12月10日(土)~18日(日)

【時間】10:00~18:00

【入場料】無料
※ご予約は不要です。

【作家の在廊について】
会期中の作家の在廊は不定期となります。
予めご了承ください。

【会場】日比谷OKUROJI(https://www.jrtk.jp/hibiya-okuroji/
★施設内中央部・龍の柱が目印!
┗展示室は、並列して計3ブースございます。
1.「龍の間」
2.「女神の間」
3.その他、複製画・グッズ

★撮影コーナーもございます!
是非ご来場の記念に撮影してみてください♪

【住所】〒100-0011 東京都千代田区内幸町1-7-1

※駐車場はございません

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