2021.01.04

作品紹介「大生命 龍母」

カテゴリー:作品・グッズ

新たな年を契機に、これからの世界観となるであろう「大生命」をテーマに取り組んだものです。
お聞きになった方も多いかと思いますが、占星術では2020年12月22日、
木星と土星が重なるとき(グレート・コンジャンクションと言うそうです)を境に、
これまでの「土(地)の時代」から「風の時代」に入ったと言われています。
200年に一度の大きな変革で、これまでの200年間にわたって中心となった物質的な豊かさという価値観から、
循環や心の喜びなどの精神的な豊かさを中心にした価値観へシフトする時代だそうです。

占星術には疎く、詳しいことはわかりませんが、ワクワクしてきます。
これまで、私が話してきた「いのち」を核にした価値観です。風の時代は、占星術の時代区分ではありますが、
人のこころ自体ももう、近代的なものの見方に疲れ果ててしまったと思います。
どこまでも到達できない=キリのない欲望の正体が、その実「幸福」ではなかったことも露わになってしまいました。

さて、大生命です。いのちというとき、ふたつのいのちが考えられます。ひとつは「死」と対の有限な命(寿命)です。
もうひとつ、私たちが有史以来(生命の、地球の、宇宙の)、脈々とひきついできた命(大生命)です。
近代の価値観は、モノよりですから前者のいのちにばかりとらわれて、結果「いのち」の本質を忘れてしまいました。
森羅万象に見てきたいのちが、自分の寿命(生活)に限定されて、自我や執着の大元になってしまったのですね。

いのちをテーマにした講演会ではよく、受精卵が誕生する瞬間の映像を使ってお話させていただいています。
生命が宿る、というのはたったひとつの受精卵からのはじまりです。
一個の細胞からはじまる物語です。この一個の細胞が、何度も何度も分裂を繰り返しながらからだができていくのですね。
受精のためにはまず、1億から4億個といわれる精子が子宮をめざしていくのですが、
到達前に99%は死滅。卵子の目前までいけるのが数十個か多くても数百個。
そして、たったひとつの生き残った精子が運良く卵子と結びつけば受精となります。
(卵子の直径は約120μm前後です。1μm=0.001mm。精子は全長が約60μm。精子の遺伝子情報は頭部のみにあり、その大きさは約5μm!)

そのたった1個の精子を、さて、誰が動かしているのでしょうか。
この極小の精子1個の中に、遺伝情報があるというのも奇跡ですし、
その極小の世界から生み出されたいのちのひとつとして自分が存在している・・・
その働きはだれが? どんな力が? どうして?
人はときに「大いなる存在」という言葉を使います。それを神と呼ぶ人もいれば「ほとけ」と呼ぶ人も、
「森羅万象」「大自然」「大宇宙」「奇跡」とも言います。 言葉は違いますし、みな目に見えませんが、「ある」ということを確信し、
でも名付けようもない。(畏怖する、というのは、まさにそういうことです)。言い換えると、「大生命」です。
そして、大いなるもの(=大生命)の、大いなる意志を、感じてもいるのです。それを「愛」とも「使命」とも言いますね。

自らの意志と、大いなる意志が重なる生き方を求めていく時代がきたように思います。
いのちの本質に向き合う、力強い時代です。その時代の姿を龍に託したのが「龍母」です。
2021年1月。みなさまにお披露目させていただきます。

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