1421ここから

ここから~龗~

ここにいる
「数学なんて人生に必要ではない。せいぜい勘定(計算)ができればこと足りる」。そんな物言いもあります。乱暴ですが。
「数学が人生に必要かどうかは問題じゃない。偏差値を上げて、いい学校に入るために頑張るの」。これも、乱暴です。
どちらも(真反対のようで)知識を探求する思いや好奇心を踏みにじる言葉ですね。これは極端かもしれませんが、こんなことがずっと子どもたちには降りかかっていることです。
勉強ってなんのためにするの?
さあ、どんな答えを用意しますか?
思えば、「〇〇のため」というのが大きな落とし穴ですね。
いつも目的であらねばならないような言葉です。純粋に楽しみとしてなにかがある状況は、常に先送りされ、結果「第二の人生」とか「老後」まで持ち越し。いま、というのが常に先のことに振り当てられています。
方や、「セミを見てごらん。何年も土の中にいて、ようやく外に出てきたら、ほんの数日で死んでしまう。そんな短いいのちのセミがあんなに頑張って鳴いているんだよ」。
・・・セミと人の時間って流れ方って同じなのでしょうか? セミに人生を重ねる無理をどうも説明しづらいですね。
それぞれが、それぞれの人生を生きていきます。むろんセミに比べれば(私たちの時間感覚で)長い人生です。では星や大樹は? 海や太陽は?
ここにいる。
その一点で絶対的なものを感じるかどうか。
それこそが「生」の感触であると同時に、ここにあることを可能にしてくれるものすべてへの感謝です。
元気を出して「ありがとう」。「ありがとう~」。

 

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